当院のワクチンの品質管理について
医療用の薬品保冷庫
ワクチンの保管には温度管理がとても大切です。
ワクチンの保管方法が不適切であると、せっかく接種しても十分な効果を発揮できないことがあります。
当院は全てのワクチンを医療用のフリーザー付き薬品保冷庫で保管し、ワクチンの品質管理を徹底しております。
成人の予防接種
インフルエンザワクチン
新宿区では、
- 65歳以上の方
- 60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能に重度の障害(身体障害者手帳1級程度)がある方
を対象に、予防接種費用の助成制度があります。詳しくは毎年新宿区のホームページで発表されますが、情報が更新されましたら当院でもお知らせいたします。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌によって引き起こされる感染症を予防し、重症化を防ぐためのワクチンです。
定期接種としては、今まで肺炎球菌ワクチン(23価)を接種したことがない方を対象に、平成26年〜令和5年度(2023年度)までの間に、1人1回定期接種の機会があります。(令和6年度(2024年度)からは、接種日に65歳である方が対象となります。)
対象者となるのは
- その年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方
- 接種日現在60歳以上65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器、免疫機能に重度の障害(身体障害者手帳1級程度)がある方(新宿区へ申し込みが必要です)
詳しくは毎年新宿区のホームページで発表されますが、情報が更新されましたら当院でもお知らせいたします。
麻疹・風疹混合ワクチン
風しんは今も流行しています。風しんは成人がかかると症状が重くなることがあります。また、妊娠初期の妊婦さんに感染させてしまうと、生まれてくる赤ちゃんの目や耳や心臓に障害が起きてしまうことがあります(先天性風しん症候群)。生まれてくる赤ちゃんを先天性風しん症候群から守る対策が必要です。現在日本では風しんワクチンを受けるチャンスがないまま成人した方が感染源となっており(特に男性)、大人の方を対象として抗体検査やワクチン接種の2つの助成が行われています。
*先天性風しん症候群対策
対象者
新宿区に住民登録がある19歳以上の方で、次のいずれかに該当する方
- 妊娠を希望する女性(妊娠している方は除く)
- 1の配偶者又はパートナーおよび同居者
- 妊婦の配偶者又はパートナー及び同居者
(同居者 : 住民登録条の住所が妊娠を希望する女性・妊婦と同一の方)
対象の方は新宿区保健予防係へお申し込みください。
*風しんの追加的対策(風しん抗体検査・風しん第5期定期接種)
対象者
昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの男性
2019〜2021年度の3年間でクーポン券が届けられます。(クーポンが届いていない方、クーポンをなくされた方は、お住まいの市区町村にお問い合わせください)
STEP1 | 市区町村からクーポン券をもらう |
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STEP2 | 風しんの抗体検査を受ける(無料) |
STEP3 | 検査の結果で免疫が足りない場合は風しんの予防接種を受ける(無料) |
新宿区からのご案内
http://www.city.shinjuku.lg.jp/kenkou/yobo01_002274.html
帯状疱疹ワクチン
以前水ぼうそうに感染したことがある方の体内には水ぼうそうのウイルスが潜伏しており、免疫力によってウイルスの活動が抑制されています。疲れやストレスで免疫力が低下すると、体の左右どちらかに、水ぶくれのある赤い発疹が現れる帯状疱疹を発症することがあります。強い痛みをともなうこともあり、50歳以上の患者さんの約2割に痛みが残って続いてしまうことがあります(帯状疱疹後神経痛)。また、角膜炎、難聴や耳鳴りをきたすこともあります。
帯状疱疹にならないよう、ワクチン接種をおすすめしています。50歳以上の方が対象です。
小児の予防接種
「ワクチンで防げる病気」をVPD(Vaccine Preventable Diseases)と呼びます。日本はワクチン後進国と呼ばれ続け、これまで多くのお子さんがVPDに感染し、命にかかわる症状で苦しんできました。未だに全てのワクチンに公費助成が出ているわけではないことは、日本において全てのお子さんをVPDから守ることの障壁となっていると思われます。任意接種とは「受けても受けなくても良い」という意味で付けられた名称ではなく、国の公費が出ないワクチン接種の名称で、大切なワクチンばかりです。
大切なお子さんがワクチンを受ける時は、わからないことや不安なことがございましたら遠慮なく質問してください。また「何のワクチンを受けていいのかわからない」「お子さんがワクチンを受け忘れているのではないかと不安」などございましたら、母子手帳を見せていただければスタッフからもお答えします。
予防接種は完全予約制となっております。
保護者以外の方が付き添われる場合
予防接種は保護者の方の付き添いが原則ですが、保護者以外の方が付き添われる場合は「委任状」が必要です。
保護者の方が記載した「委任状」を必ずご持参ください(保護者の方が記載した委任状がない場合は、保護者以外の方の付き添いでは接種できません)
付き添われる成人の方は、普段からお子さんの体調をよくご存知の方でお願いします。
委任状は新宿区のホームページからダウンロードもできます。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000219547.pdf
13歳以上のお子さんで保護者の方の付き添いがない場合
13歳以上のお子さんで保護者の方の付き添いがない場合は、「同意書」が必要です。
保護者の方が記載した「同意書」を必ずご持参ください(保護者の方が記載した同意書がない場合は接種できません)。
ただ、万が一副反応が起きた時にも迅速に対応させていただけるよう、当院では保護者の方の付き添いをお願いしています。
同意書は新宿区のホームページからダウンロードもできます。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000219546.pdf
当日お持ちいただくもの
- 母子手帳
- 予防接種予診票(任意接種の予診票は院内にあります)
- (母子手帳と予防接種予診票をお忘れになると、接種できないことがあります)
- 診察券(当院の診察券をお持ちの方)
定期接種(無料)のワクチン
ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、ロタ、4種混合(DPT-IPV)、BCG、麻しん・風しん(MR)、水痘、日本脳炎、2種混合(DT)、子宮頸がん予防、不活化ポリオ
任意接種のワクチンで新宿区の助成があるもの
インフルエンザワクチン
対象年齢 : 13歳未満
2回分の助成が出ます(例年9月下旬に区からお知らせが出ます)
おたふくかぜワクチン
対象年齢 : 1歳から小学校に上がる前の年度(6歳に達する日以後の最初の3月31日まで)
助成は1回分ですが、2回接種(1歳を過ぎたら早期に1回目、年長さんで2回目)が標準の接種スケジュールです
麻しん・風しん(MR)ワクチン
本来は定期接種のワクチンですが、受け忘れてしまった方に新宿区が全額助成を実施しています
区から通知は来ませんので、保護者の方から区に申請してください
対象年齢 : 2歳以上18歳以下の定期接種未接種の方(定期接種の対象年齢の方は定期接種で受けてください)
最大2回助成(未接種回数分)
予防接種が受けられない方
予防接種は、発熱があるなど体調などによって受けられないことがあります。乳幼児は受ける必要がある定期接種や任意接種がかなり多く、複数回の接種が必要な物も多いため、体調不良で予定していた予防接種が受けられないとスケジュール管理を組み直す必要があります。スケジュール管理に関してお悩みがありましたらご相談ください。
予防接種後の注意事項
- ワクチン接種後30分は、院内またはすぐに来院できる場所でお子さんの経過をみてください。蕁麻疹が出る、嘔吐する、顔色が悪い、呼吸が苦しそうなどある時は、すぐにスタッフに声をかけてください。
- 接種日は激しい運動は控えてください。翌日からは運動していただいて大丈夫です。
- 接種した日はお風呂に入っても大丈夫です。
- 接種した部分は、こすったり、揉んだりしないでください。