その他の症状

リンパ節の腫れ

首やわき、鼠径部にはたくさんのリンパ節があって普段は触れてもわかりませんが、腫れていると、しこりのようなものが現れます。ウイルスによる感染が原因の場合は、自然に治ることもありますが、発熱や痛みをともなう場合には治療が必要です。また、リンパ腫やがんの転移などによって生じている可能性もありますので、原因を調べて適切な治療を行うことが大切です。

背中の痛み

背中の痛み背中の痛みは、筋肉や骨などが原因になって起こる整形外科疾患による場合と、内科疾患が原因のこともあります。内科疾患による背中の痛みは、心筋梗塞や大動脈解離など一刻も早い診断・治療が必要な疾患によって起こることもあります。首や肩、腰など広範囲に起こる痛みを背骨の痛みとして感じるケースも多いため、肺がんや気胸、胆石、膵がん、膵炎、腎がん、尿路結石、がんの骨転移、骨粗鬆症による圧迫骨折など疑われる疾患は多岐に渡ります。締め付けられるような痛み、突然激しい痛みを起こす、徐々に強い痛みになって改善しない、激しい痛みが移動するように感じるなどの場合には早急な受診が必要です。

手足のしびれ

感覚が鈍くなっている場合、筋肉が動かしにくくなっている場合、感覚が敏感になっている場合にしびれとして感じます。内科的なしびれ(糖尿病、帯状疱疹、甲状腺疾患、膠原病、血管炎症候群、中毒、ギラン・バレー症候群、がん、末梢神経疾患、脳梗塞、パーキンソン病、過換気症候群、薬の副作用)と外科的なしびれ(脳腫瘍、頸椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、がんの転移、胸郭出口症候群、手根管症候群、肘部管症候群)では対応が異なり、とくに「ジンジン、ビリビリのしびれ」と「チクチク、ピリピリ型のしびれ」は区別しなければならず、症状に気が付いたら早めに医療機関を受診しましょう。

物忘れ

一般的にはアルツハイマー型認知症が知られていますが、脳血管障害によって起こるなど原因が異なる疾患がいくつかあります。また、甲状腺機能低下症、うつ病、ビタミン不足などによって認知症のような症状を起こすことがあります。認知症には正常圧水頭症のように治療が可能な場合がありますし、甲状腺機能低下症、うつ病、ビタミン不足などによる認知機能の低下も適切な治療で改善可能です。
また、アルツハイマー型認知症でも、早期発見により、発症や進行を遅らせる治療の効果が期待できます。そのためにも、「少し変」と感じたタイミングで鑑別診断を受けることは重要です。
そして、認知症の治療には、患者様への充分なケアに加え、ご家族や介助者へのサポートも不可欠です。当院では、医師や看護師だけでなくスタッフ全員が患者様やご家族へ親身に寄り添い診療しています。

骨粗鬆症

骨がもろくなって、ちょっとしたことで骨折してしまう状態です。主に加齢によって発症しますが、偏食や過激なダイエット、運動などによって若い世代にも起こりえます。
女性は特に閉経後に骨密度が大幅に減少しやすい傾向があります。バランスを失って手をついて骨折する、少しよろけて足や背骨を骨折することも多く、進行すると身体の重みだけで背骨がつぶれる圧迫骨折を起こしたりくしゃみをしただけで肋骨が折れたりすることも珍しくありません。また、関節リウマチや膠原病などでステロイドの治療を受けている場合は、骨粗鬆症になりやすいため、特に注意が必要です。健康寿命を延ばして快適に生活するためには、骨粗鬆症の早期発見と適切な治療が不可欠です。
骨粗鬆症の治療では、運動や食事の改善が重要ですが、状態によっては薬物療法も必要になります。当院では、薬の種類(飲み薬、注射)や、その頻度(毎日、週1、月1、半年に1回、年1回)まで様々な選択肢から、お一人お一人に適した治療を心がけています。

腰痛

ぎっくり腰をはじめ、腰痛は整形外科疾患で起こることが多いのですが、内科疾患でも腰痛の症状を起こすことがあります。
内科疾患による腰痛は姿勢などの影響を受けにくく、安静にしていても痛みが治まらないことがよくあります。腰痛を起こす代表的な内科疾患には尿路結石や腎盂腎炎、腎臓がん、膵炎や膵がん、胆石、大動脈解離、腹部大動脈瘤、脊椎の炎症やがんの転移、帯状疱疹などがあり、緊急の処置が必要なケースもあります。女性の場合、子宮筋腫や卵巣腫瘍などでも腰痛を生じることがあります。腰痛が続くときは、原因を調べて適切な治療を行うことが大切です。お気軽にご相談ください。

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