手足口病、ヘルパンギーナ、突発性発疹

手足口病

手足口病とは

夏に流行することが多く、病名のように手と足と口に小さな水疱がたくさんできます。熱は出ないことも多く、出ても2〜3日で下がることが多いです。のどに口内炎ができるため、のどが痛く、ごはんが食べにくくなり、赤ちゃんは機嫌が悪くなります。原因ウイルスは、コクサッキーA16、エンテロウイルス71型が多いです。潜伏期間(感染を受けてから症状が出るまでの期間)は3〜5日です。

治療

特効薬は特になく、お子さんの免疫力で治るのを待つ治療になりますので、よく休みましょう。痛みや熱で辛い時は、解熱鎮痛剤で症状を和らげることができます。手足の発疹には特に塗り薬はありません。口内炎の場所によっては、ぬり薬が処方されることもあります。

お休みする期間

熱や食欲低下がある間はお休みをしてください。発疹が残っていても、熱が丸一日なく、食欲が戻り元気になったら、登園登校可能です。(治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合もあります。よって、発病した人だけが長期間お休みしても有効な感染対策とはならないとされているためです。)

ホームケア

発熱 熱が高く、機嫌が悪かったり、食欲がなかったりする時は、解熱鎮痛剤を上手に使います。
食事 口内炎が痛いので、おかゆ、うどん、スープ、ゼリーなど、のどごしの良いものにしましょう
水分 食欲がないことが多いので、脱水にならないよう気を付けましょう。
こども用のイオン飲料、経口補水液を中心に、水分をこまめに十分にあげましょう。
水分だけでなく糖分や塩分も体に必要です、お水やお茶だけにならないよう気を付けましょう。
イオン飲料が好きでない場合は、スープ類と甘い飲み物などを組み合わせてみてください。
入浴 熱が続く間は入浴は避けましょう。熱がなく元気であれば、おふろやシャワーも大丈夫です。

注意

水分が十分にとれないと脱水症になることがあるので注意しましょう。まれに髄膜炎などの合併症が出ることがあります。頭をひどく痛がる、吐き気が強いなど元気がない時は、すぐに医師の診察を受けてください。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナとは

夏に流行することが多く、熱が出て、口の中の粘膜に水疱ができるウイルス性咽頭炎です。高い熱が1〜3日、のどの痛みは3〜4日続きます。原因ウイルスは、コクサッキーA群の2~6型と10型であることが多いです。潜伏期間(感染を受けてから症状が出るまでの期間)は2〜4日です。ヘルパンギーナの由来は、ドイツ語で「水疱(ヘルペス)」と「喉の炎症(アンギーナ)」です。

治療法

特効薬は特になく、お子さんの免疫力で治るのを待つ治療になりますので、よく休みましょう。痛みや熱で辛い時は、解熱鎮痛剤で症状を和らげることができます。

お休みする期間

熱や食欲低下がある間はお休みをしてください。熱が丸一日なく、食欲が戻り元気になったら、登園登校可能です。

ホームケア

発熱 熱が高く、機嫌が悪かったり、食欲がなかったりする時は、解熱鎮痛剤を上手に使います。
食事 口内炎が痛いので、おかゆ、うどん、スープ、ゼリーなど、のどごしの良いものにしましょう
水分 食欲がないことが多いので、脱水にならないよう気を付けましょう。
こども用のイオン飲料、経口補水液を中心に、水分をこまめに十分にあげましょう。
水分だけでなく糖分や塩分も体に必要です、お水やお茶だけにならないよう気を付けましょう。
イオン飲料が好きでない場合は、スープ類と甘い飲み物などを組み合わせてみてください。
入浴 熱が続く間は入浴は避けましょう。熱がなく元気であれば、おふろやシャワーも大丈夫です。

注意

水分が十分にとれないと脱水症になることがあるので注意しましょう。

突発性発疹

突発性発疹とは

生後6ヶ月から2歳頃までの乳幼児に多い感染症で、突然39~40度の高熱が出て、3〜4日間熱が続きます。咳や鼻水が出ないことがほとんどですが、便がゆるくなることがあります。熱が下がると体全体に発疹が出ます。この時にはじめて突発性発疹と診断がつきますが、このウイルスに対する検査や治療薬があるわけではなく、自然に治る疾患です。熱がある時には機嫌が良かったのに、熱が下がってから機嫌が悪くなることがあります。発疹の他に心配な症状がなく元気であれば、不機嫌は2〜3日で落ち着くことが多いです。他のウイルス感染に比べて、発熱の初期に熱性けいれんを起こしやすい傾向があります。

治療

特効薬は特になく、お子さんの免疫力で治るのを待つ治療になりますので、よく休みましょう。

ホームケア

発熱 熱が高く、機嫌が悪かったり、食欲がなかったりする時は、解熱鎮痛剤を上手に使います。
食事 食欲があれば食事はいつも通りで大丈夫です。便がゆるい時は消化の良いものにしましょう。
水分 食欲がない場合は、脱水にならないよう気を付けましょう。
入浴 熱が出ている間や、あまり元気がない時は、入浴は控えましょう。便がゆるいとおむつかぶれを起こしやすいので、お尻は洗ってケアしましょう。

再受診が必要なケース

  • 5日以上熱が続く
  • 水分を十分にとれていない、尿が12時間以上出ていない
  • 機嫌が悪く、ぐったりしている
  • けいれんを起こす
  • 嘔吐や咳など、ほかの症状もある
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